イタリア研修、3日目


どうも、イタリアン バール スペッロの南です!
一昨日から参加させていただいてます。

マストロベラルディーノ主催イタリア研修も3日目。

本日はとうとう今回の1番の花形スケジュールである、ブドウの収穫体験を行いました!
行ったのは3つの区画でございます。

まず始めに向かったのは、フィアーノ・ディ・アッヴェリーノ地区です。

フィアーノと言うのがブドウの品種、アッヴェリーノが場所の名前ですね。

南イタリアを代表するDOCGの白ワインであるフィアーノ・ディ・アッヴェリーノはここのブドウでしか作ることが出来ません!

土壌は火山性でミネラル分を多く含み、乾いた粘土質の土が程よくストレスをかけるので良いブドウができるそう。

山に囲まれたお椀型の地形もとても都合が良いのだとか。

西から来るナポリやアマルフィの湿った海風が1度山に冷やされてひんやり乾いた風になって吹き抜けます。

その風が山にぶつかり、東側からまた吹き抜けます。

こうした乾いた風もブドウ作りにおいて最高の条件らしいです。

先ほどのアッヴェリーノより標高の高いところへ向かったのがグレコ・ディ・トゥーフォー地区。

こちらのブドウもグレコ・ディ・トゥーフォーと言うDOCGのワインができる格式あるものです。

先ほどのフィアーノはブドウの房が手のひらに広がる形であったと思います。

こちらは反対にぎゅっとまとまった房をしています。

ブドウ品種の特徴もありますが、風の当たり方によってフィアーノのほうが広がった実付きになるそうです。 

このグレコの特徴として、ジェメッリと言う房のつき方をする様です。

ジェメッリはイタリア語で「双子」と言う意味。

2つのブドウの房がセットでなっていくそうです。

収穫時期は標高の低い方が気温も高くなり、ブドウが早く熟れるので

フィアーノ→グレコという順番で収穫されます。

最後はタウラージ地区にありますアリアニコと言うブドウです。

とてもたわわに実っていますが、実自体は小振りて形がまん丸です。

ブドウをテイスティングする時に2個ぐらい落としちゃいました笑

この時期のアリアニコは収穫時期はまだまだ先で、これからが収穫予定までの一ヶ月間がとても重要らしいです。
実際に収穫したのは商品にするものでは無く、試験用に栽培されているタウラージ地区でのフィアーノでした!

ブドウの収穫はやはり手摘みで行われ、とても大変な作業でした…。

ブドウにも畑にもストレスのかけないためには手摘みが1番だそうです。

また、畑の写真を見ていただければ気付くと思いますが、草がたくさん生えています。

これは、除草剤や農薬を使っていないと言う証拠。基本的には化学肥料も全く使わないそうです。
しかしマストロベラルディーノはビオロジックの認証を取っていません。

それは、もし天候の乱れで病気などのトラブルに見舞われた時にブドウの全滅を回避するためだそうです。

しかし、根底としてあらゆる植物が育つ場所でこそブドウにとって自然な環境である。と言う考え方があるそうです。
マストロベラルディーノのこだわりとしてワイン造りのブドウ栽培と醸造の重要性の比率は9.5:0.5でブドウ栽培が重要だそう。

まず、より良いワインを造る上で原材料となるブドウがより良いものでなければ美味しいワインなどあり得ないのだとか。

そこにマストロベラルディーノがイタリアどころか世界の中でも名門と呼ばれる所以を見た気がします。

明日はマストロベラルディーノとはお別れして、チーズ工場とアマルフィに行きリモンチェッロ工場を見学します!